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2022.10.20

舌磨きで舌の汚れ「舌苔」をケアして口臭予防

鏡で自分の舌を見ると、どんな色をしていますか?

健康な人の舌の表面は通常ピンク色です。

白っぽくなっている場合、それは「舌苔」と呼ばれる舌の汚れで、口臭の原因になるものです。

口臭予防のためには、毎日の歯磨きに加えて、舌苔を取り除いて口の中を清潔に保つことがポイントです。

今回の記事では、舌苔の原因やケアする方法をご紹介します。

 

舌苔とは

舌の表面にある凸凹に堆積した白っぽい苔状の汚れのことを「舌苔(ぜったい)」といいます。

舌苔は、細菌や食べカス・口の中の剥がれ落ちた粘膜・唾液の成分などでできています。

舌苔そのものは誰にでも多少はあるもので、病気ではありません。

ですが、増えすぎると味覚が鈍ったり、口臭の原因になります。

 

舌苔は口臭の大きな原因になります

口臭は食べ物や病気によるものもありますが、それ以外では主に歯周病や虫歯・溜まった歯垢など、口腔内の環境が悪化して細菌(嫌気性菌)が増えることで発生します。

詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

舌苔は細菌の温床であるため、たくさん付着していると口臭の原因になります。

健康な人の生理的口臭原因の6割を占める、とも言われているほどです。

 

舌苔が増える原因は?

汚れや細菌の塊である舌苔が増える主な原因は、以下のとおりです。

 

口腔内の掃除が不十分

口の中に汚れが残っているとそれをエサにして細菌が繁殖するので、舌苔が増えます。

そのため、歯磨きの回数が少ない・食後に歯磨きする習慣がない・うまく歯磨きができていない・間食が多いといった人は舌苔が増えやすくなります。

 

唾液の減少・口腔内の乾燥

唾液には、口の中の汚れを洗い流したり細菌の繁殖を防ぐ自浄作用があります。

ですが唾液の分泌量が減り口腔内が乾燥すると、自浄作用が低下して細菌が増殖するので、舌苔が増えます。

唾液が減少する要因としては、病気や薬の影響・ストレス・加齢などが挙げられます。

そのほか、口呼吸になっている・いつも口を開けている人も、口の中が乾燥しやすくなるため舌苔が増えやすいので注意しましょう。

 

舌の位置・動き

通常、舌は上あごについている状態で、上あごとの摩擦で自然に汚れが落ちるようになっています。

ですが舌の筋力が弱くなり位置が下がったり動きが不十分だと、汚れは落ちずに溜まってしまいます。

加齢などで筋力が衰えたり、咀嚼できなくなった人も舌苔が溜まりやすくなります。

 

舌苔を除去して口臭予防

口臭の予防のためには、舌苔が増えないように口の中を清潔に保つこと・舌の掃除(舌磨き)をおこなうことがおすすめです。

 

毎日の歯磨きでお口の中を清潔に保つ

舌苔を増やさないためには、細菌が増殖しないよう口腔内を清潔に保つことが大切です。

毎日の歯磨きで口の中を清潔に保ち、舌苔を増やさないようにしましょう。

食後は歯を磨いて、口の中に汚れを残さないようにしましょう。

磨く際には力を入れすぎず小刻みに丁寧に磨きます。

歯と歯の間や歯茎の溝に溜まった汚れは歯ブラシだけでは完全に落とせないので、フロスや歯間ブラシなどを併用してすみずみまでしっかり汚れを落としましょう。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

 

「舌磨き」で舌苔を除去する

舌の表面は凸凹があるので、溜まった舌苔はうがいだけでは落とせません。

「舌磨き」をおこなって舌苔を取り除きましょう。

 

●舌磨きの方法

鏡で舌苔がついている場所を確認しながら、専用の舌ブラシを使っておこないます。
(舌ブラシが無い場合は柔らかい歯ブラシや、ガーゼでも可能です。)

方法は以下のとおりです。

 

舌を前に出し、水にひたした舌ブラシを軽くあて、奥から手前に2〜3回動かして汚れを掻き出します。

一回ごとにブラシは水で洗い、うがいをして汚れを外に出しましょう。

ブラシに汚れがつかなくなるまで、これを数回繰り返します。

仕上げにマウスウォッシュを使用すると、殺菌効果が高まります。

忙しくて舌磨きの時間がない場合は、マウスウォッシュだけでも使うことをおすすめします。

 

【注意点】

・舌はデリケートで傷つきやすいので、やさしく傷つけないように汚れを取り除きましょう。

強い力でごしごし磨くと粘膜を傷つけてしまうので、かえって口腔内の環境が悪化して逆効果になります。

くれぐれも力を入れずに、やさしくおこなうように注意してください。

汚れが多く取りづらい場合、一度に全部落とそうとせず、少しずつきれいにするようにしましょう。継続しておこなえば汚れは落ちやすくなります。

・舌ブラシを動かす方向は、奥から手前におこないます。

往復させたり逆に動かすと、舌を傷つけたり菌が喉に入る原因になるので注意しましょう。

 

舌磨きはいつ何回すればいいの?

舌磨きをおこなうタイミングとしては、起床時がおすすめです。

眠っている間は唾液が減少するので、口の中の細菌が増えて舌苔が増える時間です。このため、起床時にケアするのが効果的です。

舌磨きは、1日1回で充分です。やりすぎると舌を傷つけてしまいます。

また、舌に傷やできものがあるときはやらないようにしましょう。

 

口臭予防には舌苔ケアを!

舌の表面に堆積した汚れや細菌の塊である舌苔は、口臭の原因になります。

毎日の歯磨きに加え、舌磨きでケアして、口臭予防につとめましょう。

 

 

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