現在、洋服は店舗だけでなく、新品・中古品に関わらず、ネット上で買う人が増えています。
また、リサイクルショップを利用すれば高価な服も安く買うことができるし、個人で手軽に洋服を売買できるフリーマーケットやアプリ、オークションサイトも大盛況。
最近では、定額で服をレンタルできるサブスクリプション型ファッションレンタルサービスも人気です。
これらを利用すれば、人気ブランドの洋服を安く買うことができます。また、自分ではもう着ない洋服を、捨てることなく買い取ってもらうことも可能。お財布にも環境にもやさしくファッションを楽しめます。
ただし、これらの洋服には、ニオイがついていることもあるのが難点・・・。汚れやダメージは商品説明に記載されていても、ニオイは見落としがちです。しっかりクリーニングしたものが利用できれば良いのですが、個人での売買の際はそうもいきません。ショップのニオイが染み込んでいることもあります。
せっかく気に入ったデザインの洋服がお得に手に入るのに、ニオイが気になって返品するもの悲しいですよね。
売る側としても、洋服に染み付いたニオイはトラブルのもと。
返品やクレーム、悪い評価を書かれてしまうなどの事態になるのは避けたいですね。
今回は、購入した古着(中古・ユーズド・リユース品)や、レンタルした洋服、そして他の人に売る前の自分の洋服のニオイを落とす方法をご紹介します。
古着やレンタルした洋服のニオイの原因
古着のニオイの原因は、主に以下のものが挙げられます。
・衣類の防虫剤(ナフタレンやショウノウなど)
・ワキガ、体臭など、前に着た人の体臭
・タバコ、ペットの臭いなど、前に着ていた人の周りのニオイ
・保管していた倉庫やお店のニオイ、そこで使われる芳香剤のニオイ
・前に着ていた人が使用した柔軟剤のニオイ
・湿ると復活する生乾きのニオイ
・長期間保存されたことによるカビのニオイ
・お香のニオイ(一部の古着ショップではニオイをごまかすためにお香をたいていることがあります)
これらが混ざり合って、独特のニオイになります。そのまま着ると、普段の自分の洋服と違うニオイがして、違和感を感じてしまいますよね。
古着(中古・ユーズド・リユース品)のニオイ対策
※一部のファッションレンタルサービスは、利用者自身での洗濯やクリーニング、消臭剤の使用などはNGのものもあります。必ず利用規約を確認してください。
また、素材や洗濯表示も必ず確認した上で行ってください。
とりあえず洗えるものは洗う!
洗濯しても大丈夫なものは洗濯しましょう。
重曹・クエン酸・酸素系漂白剤につけ置きしてから洗濯すると効果的です。
それでもとれない頑固なニオイは、費用はかかりますが、クリーニングに出すのがベストです。
重曹につけて洗う
2リットル(洗面器に7分目くらい)の50度前後のお湯に、重曹をスプーン1杯(5グラムほど)入れて溶かします。その中に洋服を30分ほどつけ置きします。その後は普段どおり洗濯機で洗濯するだけ。
重曹は皮脂汚れや付着した体臭など、酸性の汚れや臭いを落とす効果があります。
ただし、デリケートな衣類は生地を傷めてしまう可能性があるため使用しないようにしましょう。
クエン酸につけて洗う
2リットル(洗面器に7分目くらい)に50度前後のお湯に、クエン酸を大さじ1杯(10グラムほど)入れて溶かします。その中に洋服を数時間ほどつけ置きします。その後、普段どおり洗濯機で洗濯します。
クエン酸はタバコの臭いやアンモニアなどアルカリ性の汚れや臭いを落とす効果があります。上記の重曹を試しても取れなかった場合は、クエン酸を試してみてください。
酸素系漂白剤につけて洗う
40度前後のお湯に酸素系漂白剤を入れ、つけ置きして、その後洗濯します。使用する酸素系漂白剤の表示を確認して、規定の分量・規定の時間で行ってください。
除菌作用があるので繊維の奥の雑菌もしっかり除去できますが、素材によっては使用できないものもあります。洗濯表示を確認して行ってください。
天日干し
洗えないものは、湿度の低い日に風通しの良いところで天日干しをしましょう。
殺菌効果もあるので、弱いニオイであればこれだけでとれることもあります。
熱+蒸気を利用する
・入浴後の蒸気の多い浴室に洋服を数時間かけておく
または
・アイロンのスチームを当てる
これらの方法では、水分とニオイを一緒に蒸発させることで消臭できます。
どちらも、行ったあとは生乾き臭が発生しないようにしっかりと乾燥させましょう。
消臭剤を使う
手軽に消臭できるのが消臭スプレーです。
ただし、肌に触れる衣類に使用する際は、肌荒れを起こすことがないよう、肌に優しい安全な成分のものを選びましょう。また、含まれる成分によっては、素材を傷めることや変色することがあるので、注意して使用しましょう。
自分が洋服を売る際の注意点は?
アプリやオークション等を利用して、自分が着なくなった洋服を出品する(売る)際も、染み込んだニオイには要注意。自分のニオイや家のニオイは、慣れてしまって自分では気づかないものです。
柔軟剤も、人によっては不快に感じる可能性があるので、他の人に売る前の洗濯時には使用しないようにしましょう。
他の人に売る際は、無臭が基本です。返品やクレームにならず気持ちよく取引できるように気を配りましょう。
しっかり消臭してスッキリ・お得に、ファッションを楽しみましょう!
他人が着た古着(中古品・ユーズド品)や、ファッションレンタルサービスなどの洋服には、保管場所にあった物などの様々なニオイがすることがありますが、今回ご紹介した方法で消臭できます。
また、自分が着なくなった洋服を、WEBやアプリで売ったりオークションで出品する際も、ニオイは見落としがちです。トラブルにならないよう、しっかりと注意を払いましょう。
気になるニオイはしっかり消臭して、お得に、エコに、ファッションを楽しみましょう。