汗をかく季節になると特に気になる、わきのにおい問題。
デオドラント剤の効果を発揮させる正しい使い方をご存知でしょうか?
間違った使い方をしていると逆効果になることもあります。
今回はデオドラント剤の正しい使い方を紹介します。
デオドラントの効果がない、とあきらめる前に今回ご紹介する使い方とポイントを確認してみてください。
選び方と使い分け。脇には制汗タイプを選ぶ
デオドラント剤には多くの種類があります。
主な種類別に見てみると、手軽に使えるスプレータイプやミストタイプ、汗を拭き取るシートタイプ、肌に直塗りするロールオンタイプ・スティックタイプ・クリームタイプなどが挙げられます。
機能面でも、消臭成分が含まれているもの・汗をブロックするもの・清涼感を与えるもの・殺菌効果があるもの・肌に優しいもの・香りがついているものなど、製品によりさまざまです。
かゆみや肌荒れがおこらないように自分の肌に合ったものを選ぶことが大切ですが、場所によって種類を使い分けましょう。
・全身には消臭効果のあるタイプ
・脇の下や足の裏には、汗をブロックする制汗タイプ
と使い分けることがポイントです。
使い分けが必要な理由は?
使い分けが必要なことには、以下のとおり理由があります。
においの原因となる汗ですが、汗には体温調節など大切な役割があります。
そのため、全身の汗を止めてしまうと、体温調節が機能せず体に悪影響を及ぼします。
汗をブロックするタイプ(制汗剤)はピンポイントで使い、全身には使用しないようにしましょう。
ですが、脇の下や足の裏に限っては、汗を止めても体温調節機能にほとんど影響しないので問題ありません。
脇の下には制汗タイプのデオドラントを使用して汗をブロックし、菌の繁殖を防ぎましょう。
汗をしっかりブロックするためには、肌に直塗りするタイプが効果的です。
ロールオンタイプ・スティックタイプ・クリームタイプは皮膚に密着してしっかり汗をブロックしてくれるのでおすすめです。
全身に使うデオドラントであれば、汗を止めるのでははなく、雑菌の繁殖を防ぐ効果のあるものがおすすめです。
広範囲に使いやすいのは、スプレータイプやミストタイプです。
このようにデオドラントは全身用と脇の下などピンポイント用を使い分けることがポイントです。
デオドラントの種類別の説明はこちらの記事でも紹介しています。
正しいデオドラントの使い方
デオドラントは正しい使い方をすることで効果を発揮します。
誤った使い方をするとむしろ逆効果になることもあるので注意して使いましょう。
清潔で水分がない状態の肌に塗る
デオドラント剤は、清潔で水分がない状態の肌に使用するのが最も効果的です。
肌に水分が残っていると、成分が肌に密着しません。
また、肌に汚れや臭いがある状態のまま使用すると、香料などの成分が混じり逆効果になることもあります。
わきがのニオイは老廃物を多く含む汗が原因です。デオドラントは、入浴・シャワーを浴びた後や出かける前の清潔で汗をかく前の皮膚に塗りましょう。
外出先でケアしたいときや忙しい場合は、まずは汗を拭き取ってからデオドラント剤を塗りましょう。
その際におすすめなのは、手軽に使えて肌を清潔に保つことができるシートタイプのデオドラントです。
まずはさっと汗を拭き取ってから、その後で他のタイプのデオドラント剤を使うと効果的です。
わきの毛は処理する
毛があると、汗に含まれる老廃物が毛に付着するうえ蒸れやすくなるので、菌が繁殖して汗やわきがの臭いは強くなります。
また、毛が邪魔でデオドラント剤の成分は皮膚表面に密着しにくくなり、充分に効果が発揮できません。
わきがのにおいが気になる人は、毛を処理しておくのがベストです。
適正量を使う
デオドラント剤はサッとひと塗りするだけ・・という人も多いようですが、それだけでは量が足りていないかもしれません。
製品に記載されている適正量を、脇の下全体の汗腺をブロックするようにたっぷり塗りこむことで本来の効果を発揮します。
たくさん汗をかいた場合は成分が流されるので、その都度シートなどで拭き取ってからデオドラント剤を塗り直しましょう。
香りのついたものは注意
いやな臭いを別の香りでごまかそうとするのは逆効果です。良い香りでも悪臭と混じることで、臭いは変化してより強くなります。
ワキガの臭いも、香り成分と混ざることでより強くなります。
デオドラントは無香料のものを使いましょう。
香水のつけすぎや柔軟剤の使いすぎも注意しましょう。
悪臭をごまかそうとする人ほど強い香りを使いがちですが、逆効果になるだけでなくさらに「香害」の問題にもなりかねません。
体臭ケアは無臭が基本です。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
洋服にも注意!衣類のケア
見落としがちですが、においの発生源として注意したいのが衣類です。
発生したニオイは衣類に蓄積して衣類を通して他人に伝わるので、臭い対策としては大切なポイントです。
衣類に消臭効果を持つものや、菌が繁殖しないよう抗菌作用を持たせるものなど、専用のケア製品の使用をおすすめします。
デオドラント剤で皮膚をケアするとともに、衣類もケアすればさらに体臭対策の効果は高まります。
製品を選ぶ際は、・肌に負担がないか・効果が持続するかどうか・効果が確実にあるか(特にワキガ体質の人はわきがの臭いにも効果があるかどうか)などをチェックして選びましょう。
デオドラント剤は正しく使ってこそ効果が発揮されます
デオドラントは正しく使ってこそ充分な効果を発揮します。
いつでもニオイを気にせず快適に過ごせるよう、デオドラントを使う際には今回ご紹介したポイントを意識してみてください。