「職場に臭いのキツい人がいてツラい…でも、言えない!」そんな思いをしている人は多いです。
指摘することで、相手を傷つけてしまわないか、人間関係が悪くなったらどうしよう…等の心配から、我慢して抱え込みがちです。
でも、そのために嫌な思いをしてストレスを抱えたり、それを理由に会社を辞めたりする必要はありません。
職場の臭い問題の根本的な解決は、本人に「自分の臭いが強く、そのせいで周囲に迷惑をかけている」ことに気づいてもらい改善してもらうことですが、トラブル無く皆が快適に働ける環境を守るために、会社が対応すべきことです。
担当者に相談する際は細心の注意を払いつつ、職場環境を改善してもらいましょう。
前提として覚えておきたいこと
・臭いを発する人は、わざとやっているわけではありません。責めるのではなく気づいてもらうことが大切です。
・「くさい」という指摘は、相手に大きなダメージを与えるものです。デリケートな問題ゆえプライバシーには充分に注意しましょう。
・臭いは人により感じ方が大きく異なるうえ、好き嫌いなどの感情も影響されるものです。客観的な判断も必要です。
個人で対応せず、会社として対応してもらう
においの問題は、人権侵害や名誉毀損などにも発展し得る職場の大きなリスクです。当事者同士で話し合うと、感情が入ってしまうため、より危険です。
また、臭いにより社員が体調を崩したり、作業効率を低下させるというデータもあります。顧客からクレームになったり、客足が離れ売り上げが落ちるなどの影響もあり、会社にとっても大きな問題です。
トラブル無く穏便に解決してリスクを回避するためには、パワハラやモラハラ同様に、会社での対応が必要、というのが、本サイトの見解です。
とは言え、スメハラ対策に取り組んでいないという会社もまだ多いでしょう。
本サイトでは、会社としての取り組み提案を行っていますので、ぜひ参考にしてください。
会社で担当が決まっていない場合は、まずは上司に相談することがベストでしょう。
個人のクレームでなく、会社の見解として本人に伝えて改善してもらうことが大切です。
相談の際もプライバシーに配慮
におい問題は体質も関係する大変デリケートな問題です。相談する際は、プライバシーを守るため、大勢の人がいる時などは避け、内容は他者に口外しないように注意しましょう。
モラハラ行為はNG!
臭いを理由に陰口を言ったり、露骨に敬遠したり、無視するなどはくれぐれも行わないようにしましょう。これらはいじめやモラハラに該当する行為です。
自分が香水をつける・芳香剤を置くのはNG
他人の臭いが気になるからといって、自分の周りを好きな香りで満たしてしまおう・・・と考える人もいますが、これは逆効果です。臭いが混ざり合い、より強くなるので状況は悪化します。
また、気になる臭いを打ち消すほどの強さの香水は、逆にスメハラ加害者となり周りに迷惑をかけることになり得ます。
マスクの対策がおすすめ!内側にアロマの香りをつけリフレッシュ
改善までの期間も我慢できない!という場合は、自己防衛としておすすめなのはマスクです。マスクを通しても伝わるほどの臭いであれば、マスクの内側に香りをつける方法を試してみてください。
香りつきのマスクや、マスク専用のスプレーなどの商品も販売されていますが、お気に入りのアロマオイルやエッセンシャルオイルを使って手軽に作ることができます。
アロマオイル原液は刺激が強すぎるので直接肌に触れないように注意し、エタノールや精製水で薄めたものをマスクの内側にシュッとスプレーするだけです。
この方法であれば、周囲には影響を与えることなく外部からの臭いをシャットアウトできます。
ミント系のもの(ハッカ油など)は鼻通りが良くなるため、花粉症の症状緩和にもなり、特にオススメです。
自分もスメハラ加害者とならないよう気を配りましょう
誰もが他人の臭いは気になるけど、自分のニオイはわからないものです。思わぬうちに自分も周囲に不快な思いをさせていることがないよう、社会人のマナーとして気を配りましょう。
生活習慣を整え、清潔を心がけることが基本です。
汗対策としては、外出前に足の裏やワキなどの汗をブロックして、汗をかいたらこまめに拭きとることや、衣類に抗菌・消臭効果をもたせるデオドラント剤が有効です。
また、衣類に染みついた生乾きの臭いにも要注意。何回洗濯しても復活するため、「ゾンビ臭」とも呼ばれていますね。
柔軟剤や香水は、自分が良い香りだと思っていても周囲に迷惑をかけているかもしれません。強すぎる香りはNGですので、くれぐれも注意しましょう。
まとめ
臭いに関する問題は、プライバシーに配慮して細心の注意を払いながら改善する必要があります。
また、自分自身も周囲に迷惑をかけていないか気を配り、皆が快適に働ける環境を目指しましょう。