スメハラ対策は会社として取り組む問題です。相談を受け、客観的に見ても問題であり対応が必要だと判断した場合は、当事者に伝えて改善する必要があります。
当事者には、誰からどのように伝えたら良いのでしょうか。言いにくく、難しい問題ですが、伝え方の参考にしてください。
臭いを指摘する際の注意点
訴え出た人と訴えられた人の当人同士で、指摘や話し合いをさせないようにしましょう。担当者を交えてもNGです。
当人同士では、どうしても感情が交じってしまい、人間関係の悪化などのトラブルを招きがちです。
特に、訴えられた人に対しては、伝える担当者が1：1で話すようにしましょう。
伝える担当者は誰が適任？
伝える担当者は、相談窓口となった人と同一人物でなくても構いません。
基本的には、「一歩離れた立場の、同性」が適しています。
ただし、相手の性格や立場を考慮して、臨機応変に最適な人選を行ってください。
例えば、信頼している上司や同僚など相手との関係性が良い人や、相手のご家族に依頼してもよいでしょう。
指摘する際は言い方に注意
言いにくいことではありますが、本人にとっても周囲にとっても、大切なことです。
指摘する際は、明確に伝えましょう。本人に気付きを求めるようなあいまいな言い方や、媚びへつらった言い方はせずに、はっきりと。ただし、決して高圧的な言い方にならないように。
相手に非難されていると思わせないよう、言葉を選んで、誠意をもって、傷つけないよう、冷静に伝えることがポイントです。
伝える内容について。何を伝えればよいか？
・指摘を行うに至った経緯
臭いについての報告があり、第三者による確認でマナー違反のレベルだと判断されたことを伝えます。
・スメハラの定義
会社として定めた臭いに関するマナーの規定や方針を説明し、このまま放置するとスメハラに該当することを伝えます。
・スメハラの職場への影響
スメハラが周囲にどんな影響をもたらすかを説明します。（人間関係の悪化、周囲の人のモチベーションや作業効率の低下、売上の低下や客足の離れなど）いささか酷なようにも思いますが、真剣に受け止めてもらうためには必要なことです。決して脅したり非難めいた言い方はしないよう注意。
・自分のにおいは自分ではわからないということ
本人はにおいに気づいておらず、周囲に影響がある重大なことだと思っていない場合も多いので、自分がマナーに反するニオイであることを理解してもらいましょう。
・対策を提示する
対策方法を提示せずに改善だけを求めると、強制的な要求としてパワハラやセクハラに該当する可能性があります。必ず、解決に向けた具体的な対策を提示しましょう。
当サイト「DEOマガ」は、体臭に悩む全ての人に向けて、役立つ情報を発信しているサイトです。様々な臭いの原因やそれに応じた改善方法を掲載しておりますので、ご参考にしていただけたら幸いです。
・改善に向けてサポートすることを伝える
対策を行ったら効果が出ているかどうかの客観的な判断や、効果がない場合は新たな対策の提案など、改善にむけて協力させてほしいということも伝えましょう。
・対処すれば人事評価などに影響がないことも伝える
この件は適切に対処することで、人事評価などには影響しないこと、ただし対処しないで放置するとスメハラと認定されるため、対応を促しましょう。
・プライバシーの保護
この件についてはプライバシーを尊重して秘密扱いであるため、関係者以外には口外しないことも説明します。
以上が、伝え方の注意点やポイントです。
伝えたあとも、行っている対策で効果が得られない場合は、他の対策をとるよう提案するなど、相手に寄り添いサポートすることが円満な解決に結びつきます。
円満に解決するために
マナー違反の人に対しては、当事者同士で話し合いをさせず、本人に指摘して改善してもらうことが必要です。最適な伝える担当者を選び、プライバシーを守った上で、丁寧に明確に伝えましょう。
解決のための対策方法も提示し、サポートすることも忘れずに。
また、においを指摘された人が改善の意思を持たないと問題は解決しません。
ぜひこちらの、指摘された側の人はどうしたらいいのかをご紹介している記事を当人に紹介して、意識を持ってもらうことにお役立てください。
トラブル無く円満に解決するために、ご参考になれば幸いです。
